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1.232017
薩摩切子 雛人形「華凛」 蓋(頭部) 製作風景
桃の節句に向けて、薩摩切子 雛人形「華凛-かりん-」の製作が始まりました。
「華凛-かりん-」は、薩摩切子 馬上杯にお雛様・お内裏様の形をした蓋を被せているため、蓋を外せば酒器としても使える 今までになかった実用的な雛人形です。
今回は、蓋の製作風景をご紹介致します。
型に合わせて、成形していきます。
尖らせた先端を中央の穴に合わせるように入れ、吹き込んでいきます。
丸い部分が、お内裏様・お雛様の顔になるので形を整えていきます。
ベースとなる顔ができあがりました!
ここまでの作業工程は、お内裏様・お雛様も一緒です。
ここからは作業工程が異なりますので、別々にご紹介します♪
【お内裏様】
お内裏様の冠となる色ガラスを、ガラスの量や角度を調整しながら溶着させます。
溶着させたガラスをつぶし形を整えたら、お内裏様 完成!
【お雛様】
お雛様の髪となる透明なガラスを溶着させます。
ここから一気に作業していくため、時間との勝負です!
結った髪に見えるよう、ピンセットを使って加工していきます。
正面の髪に「ミルフィオリ」というお花の模様が入った小さなガラスパーツを付け、髪の形を整えます。
予熱炉で少しあたためて「ミルフィオリ」を溶着させ、仕上げに髪の形を整えたら、お雛様 完成!
できあがった生地の余分な部分を削り、蓋になるよう溝をつければ作業終了です。