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2.222018
町村会記念品 製作!(後編)
町村会の記念品として製作させてもらうことになった花器の製作風景を、2回に分けてご紹介中です!
(>>町村会記念品 製作!(前編)はこちら)
前回は花器に窪みを入れたところまでご説明しましたので、その続きからスタート!
今回のこだわりポイント!
窪みを入れると、どうしてもいびつな形になってしまいます・・・
窪みがあってもキレイな形になるよう、窪みをつぶさないように成形していきます!
1人でポンテ付けを行うので、自動で吹き竿を回転させる機械を使います!
仕上げの都合上、ポンテを付けるところを窪ませずに平らにしておきます。
※ポンテ付けとは
作業の途中で吹き竿から別の竿に移し替える作業のことです。
移し替えやすいよう竿の先にガラスを巻きつけるのですが、この巻きつけたガラスのことを”ポンテ”というため、この作業をポンテ付けと呼んでいます。
ポンテの準備をします。
先ほど、機械の上に置いておいた吹き竿を持って作業台へ移動!
1人で2つの竿を調整しながら、ポンテを付けていきます。
ポンテ準備の間に、花器本体の温度が下がっているので、ポンテを付ける時の温度の見極めが重要です。
ポンテを付けたら、切り離していきます。
細くしておいた吹き竿との境目を、濡らしたヤスリで傷をつけ、吹き竿に衝撃を与えて切り離します。
濡らしておくと、急激な温度変化でガラスにヒビが入り 切り離しやすくなります。
今度は口の加工をしていくため、口の部分のみ予熱炉で温めます。
口の部分をピンセットで少し引っ張ります。
口を真っ直ぐさせるため切っていきます。
簡単そうに切っていますが、ガラスの温度を見極めないとうまく切れないので密かな職人技です。
最後の仕上げに全体の形と口の部分を整えて、サイズを確認します。
完成です!
窪ませていますが、キレイな雫形の花器に仕上がりました♪
徐冷炉に入れて終了!
・・・と言いたいところですが、今回の花器は小さくても重量があるので、このまま徐冷炉に入れると重さでつぶれてしまうため、しっかり固まるまで冷ましてから徐冷に入れます。
あまり冷やしすぎると割れるため、絶妙なタイミングで徐冷炉に入れます!
製作作業は終了です!
仕上がった花器 なんと143個!
1つずつ、梱包し桐箱に入れて 包装していきます。
製作から梱包まで、1つずつ丁寧に作業して完成した花器、町村会のみなさんに喜んでもらえたら嬉しいです!